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2022年2月23日水曜日

【第61回】 北京五輪メダル18個

 早いものであと一週間もしないうちに3月を迎えます。まだまだ寒さが厳しいなか、新型コロナ感染症第6波はピークを脱したと思われますが、ステルスオミクロン株の出現もあり、収束のめどは立っておりません。人々の行動制限が続き、精神的ストレスが限界に近づくなか、北京オリンピックが開催され、日本人選手が過去最高の18個のメダル(金3銀6銅9)を獲得し、無事に幕を閉じました。今回の五輪は、ウイグル・チベットでジェノサイドを続ける中国で開催されることで賛否両論ありましたが、参加選手には罪が無いということで、外交的ボイコットにとどめられました。しかし、いざ始まると不可解な採点や判定、さらにドーピング問題が持ち上がり、それらに対するIOCの姿勢に疑問を感じる方も多かったのではないでしょうか。WHOのみならずIOCにおいても中国マネーが幅を利かせていることは間違いありません。

 一方、五輪開催前からウクライナをめぐるロシアとNATO諸国の対立が注目されていましたが、昨日ウクライナ東部にロシア軍が侵入したとの情報が入ってきました。プーチン大統領ならさもありなんと思われます。約75年前、すでに無条件降伏の意を表明した日本に対して、日ソ不可侵条約を一方的に破り、ソ連軍が満州・北方4島に一気になだれ込み、多くの日本人を捕虜として連れ去りました。この時、多くの日本人婦女子がソ連兵に凌辱された事実があります。捕虜の多くがシベリアで亡くなられたうえ、北方領土はいまだに返還されていません。現在は中国による台湾進攻が喫緊の問題ですが、さらに尖閣諸島・沖縄への侵攻も、日本が今のままでは現実にならないかと心配です。政治家・官僚・財界人にはもっと危機感をもって、国の舵取りをしていただきたいと願うばかりです。

 


 今回は男性の「妊活」についてお話します。厚労省の最新の調査によると、1人の女性が生涯に産む出生率は2020年に1.34となり、5年連続で前年を下回り、統計を取り始めて以降、最も少なくなります。WHOの報告によると、通常のカップルの約15%が不妊症と云われ、女性のみの原因が41%、男性のみが24%、それに男女双方に原因があるのが24%、原因不明が11%で、男性の場合「男女双方」の24%を含めると実に48%となります。一口に男性不妊といっても「造精機能障害」が83%を占め、このうち35%が「精索静脈瘤」が原因です。次いで性行為が出来ない「性機能障害」、精子は作れても何らかの原因で精子が精液に到達できない「精路通過障害」が後に続きます。手術やホルモン剤投与により改善されることもあり、最近、アミノ酸の一種「クレアチン」の経口摂取により、精子濃度と運動率が増加したことが分かりました。一方、男性不妊のリスク因子として、喫煙、加齢、アルコール摂取、抗うつ剤服用などが明らかになっています。このほか、肥満、高温環境、電磁波についても精子の質低下を来します。さらに心理的ストレスも男性ホルモンの分泌低下を招きます。妊活の初期段階では、女性だけが行動を起こすケースが相変わらず多いですが、男性が積極的に「妊活」する時代が来ました。