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2022年12月25日日曜日

【第71回】  『私が選ぶ今年の「重大ニュース」』 

 メリークリスマス! 皆様はどのように過ごされましたでしょうか?わが国ではキリスト教徒以外宗教的意味合いは小さく、どちらかと云えばお祭り騒ぎに近い国民的行事となっています。とくに若者や小さい子供さんがおられる家庭ではその度合いがより強く、例年この時期になると巷はクリスマス商戦で大賑わいしますね。クリスマスソングで最もよく売れたのは、ビング・クロスビーが唄って有名な「ホワイトクリスマス」、近年ではジョン・レノンが作詞作曲した「ハッピークリスマス」が名曲ですね。一方、年末行事としての「有馬記念」では普段馬券を購入しない方でもこのレースだけは参加したり、大晦日に当選番号の抽選会が行われる「年末ジャンボ宝くじ」も、普段購入しなくてもこれだけは参加するという方が多いようですね。いずれにしても年末の風物詩として定着した感があります。御多分に漏れず私も毎年参加していますが、未だに大当たりしたことはありません。

  今年も国内外で様々な出来事や事件が起こり、その都度毎日のようにメディアで報道されましたが、この時期になると各メディアが『今年の重大ニュース』を発表することも風物詩のひとつと云っても過言ではないですね。ここでは私が手前勝手に選んだ『重大ニュース』を列挙したいと思います。①安倍晋三元総理暗殺 ②ロシアによるウクライナ侵略 ③英国女王エリザベス2世死去 ④中国・習近平国家主席の共産党総書記3選 ⑤円安一時1ドル150円台に ⑥新型コロナウイルス感染症の勢い衰えず ⑦大谷翔平選手、ベーブ・ルース以来の2桁勝利&2桁本塁打達成 ⑧ヤクルト・スワローズ村上宗隆選手 3冠王達成 ⑨将棋の藤井聡太、史上最年少で5大タイトル保持者に ⑩日本出生数年間80万人割れ  如何でしょうか?むろん異論はおありかとは存じますが、皆様もご自分なりの『重大ニュース』を選択し、それぞれに対して思いを馳せてみることも有意義な時間を過ごすことになるのではないでしょうか。

 

 さて、今年もあと数日で新年を迎えます。当クリニックの1年を振り返って思うことは、受診者の皆様にご満足のいく医療をどの程度提供できたのか、不愉快な思いをされた方がおられたのではないか、より良い医療がどの程度行えたか等、反省の数々です。現代において、医療機関のみならずすべての企業や団体、店舗のみならず個人に対してTwitterSNSで厳しい意見や評価を受けることが少なくありません。そういったネット上での意思表示に全く問題が無いわけではありませんが、真摯に受け止め反省すべき点は改め、今後の仕事に生かす努力を怠ってはならないと思います。 

 寒さ厳しき折、皆様におかれてはお身体に気を付けてお過ごしください。そして、良いお年をお迎えください。   



2022年12月4日日曜日

【第70回】   『日日是好日』   

 

ブログ第70回目   『日日是好日』    令和4124日 

 

 月日が経つのはほんと早いもので新年まで1カ月を切りました。年を取るにしたがい一年が短くなってきたなあと感じるのはなぜでしょう?私はこの20日で満70歳、いわゆる古希を迎えます。日本男性の平均寿命が82歳ですから、あと12年しかありません。これからの人生を出来るだけ有意義に過ごしたいと決意するのですが、さて実行できるかどうか。最近は一日一日を無事に過ごせば安堵している自分がいて、『日日是好日』と自己満足してる次第です。さて『日日是好日』は禅語のひとつで、もともとは唐末の禅僧雲門文堰(うんもんぶんえん)の言葉で、日本語の禅語としては「にちにちこれこうにち」と読むのが正しいとされていますが、「にちにちこれこうじつ」とする例もあります。解釈ですが、表面上の文字通りには「毎日毎日がすばらしい」という意味であります。そこから、毎日が良い日となるよう努めるべきだと述べているとする解釈や、さらに進んで、そもそも日々について良し悪しを考え一喜一憂することが誤りであり常に今この時が大切なのだ、あるいは、あるがままを良しとして受け入れるのだ、と述べているとする解釈もあるようです。(以上Wikipedia より)


12月に入り急に寒くなりましたが、日本列島はサッカー・ワールドカップの話題でホットな状態になっています。まさかドイツやスペインに勝利するとはほとんどの人が思っていなかったのではないでしょうか。しかし、選手の多くがヨーロッパのプロサッカーチームで活躍しており、近年日本の実力が大いに向上してきた証左であります。ここまで来たら決勝トーナメントで一つでも多く勝利してほしいものです。                 


 さて先日、俳優の渡部 徹さんが亡くなりました。死因は細菌性胃腸炎による敗血症、享年61歳の若さでした。渡辺さんは若い時の暴飲暴食がたたって糖尿病を患っており、人工透析を受けていたとか。重症の糖尿病患者は血管や神経がやられ、免疫力も低下するので感染症には弱いです。新型コロナ感染症においても重症例や死亡例に糖尿病の方が多く含まれています。最近、キサンタンガム系のとろみ剤が、食後血糖の上昇を抑制し、さらには長期摂取することによって、回腸の糖・脂質代謝関連遺伝子発現量や腸内細菌叢を変化させることが明らかになりました。とろみ剤として販売されているものは大きく分けて3種類ありますが、現在最も多く使われているのがキサンタンガム系です。とろみといえば、料理でよく使われるのが片栗粉ですが、主成分はデンプンで分解されるとブドウ糖になり、美味しいが糖尿病患者や予備群の人が食べ過ぎると血糖値に影響します。一方、キサンタンガム系とろみ剤の摂取が、糖や脂質の代謝を改善する可能性があることが分かりました。よって今後糖尿病治療の一助となる可能性があると期待されています。前回に続いて糖尿病の話題でしたが、重症になれば本当に怖い病気です。皆様、日頃の食生活に留意して過ごしましょう。

2022年10月28日金曜日

【第69回】   『あなたは夜更かし派?』

 めっきり寒くなってまいりました。ホットカーペットをすでに3週間前に敷いていましたが、昨日ストーブを出してきて点火しました。寒がりの私にとってこれからが辛い季節の到来です。でも気温が下がらないと、栗、柿、松茸などの山の幸やサンマ、ブリ、牡蠣、カニなどの海の幸を美味しくいただくことが出来ません。ましてや鍋料理やおでんを食べながら熱燗で一杯という至福の時間を楽しむことが出来ません。(下戸の方には申し訳ありません)これじゃ「どこが辛いねん」って叱られそうですね。

 早いもので安倍晋三元総理が凶弾に倒れて4か月が過ぎようとしています。国葬儀における菅義偉前総理の心のこもった弔辞は聴衆の心に響くものであり、先日国会で行われた野田佳彦元総理の追悼演説も、総理経験者でなければ分かり得ない心中を重い言葉で語った名演説であったと思います。しかし、安倍昭恵夫人が総理の遺影を抱いて議場に入り席に着いた後、さらには野田氏の演説が始まってもしばらくの間、野党席のみならず与党席までもがザワザワとしていたのですが、本当に情けないことですね。「あんたらは小学生か!」と怒鳴ってやりたくなります。皆様もご存知のように、今の日本は地政学的に大変な危機が迫っている情勢に置かれています。とくに中国による台湾侵攻がいつあっても不思議ではなく、ひとたび起これば尖閣列島と沖縄を巻き込んだ日本有事となります。戦後最大の国難が迫ってきているにも関わらず、わが国の主要メディア、言論人そして政治家の多くは『旧統一教会』がさも喫緊の問題であるかの如く、ほとんど無意味とも思える報道と論争を繰り返している体たらくです。我が国の将来は一体どうなるんでしょうか?国会議員の皆様、早く目を覚ましてくださいと言いたくなります。

 秋の夜長ついつい夜更かししがちですが、米国のラトガーズ大学から、就寝時刻が遅い人は2型糖尿病や心臓病のリスクが高い可能性を示唆するデータが報告されました。就寝時間が遅い「夜型」の人は、早く寝て朝早く起きる「朝型」の人よりもインスリン抵抗性が高いことが明らかになりました。インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞に取り組む際に必要とされるホルモンで、その作用が低下した状態であるインスリン抵抗性は、2型糖尿病の発症につながりやすいです。また、夜型の人は朝型の人よりも運動量が少なく脂肪燃焼も少なくて、血流中の脂質が蓄積しやすく心臓病のリスクが高くなりやすいことも分かりました。クロノタイプ(朝型か夜型か)は生まれつき決まっているのではなく、変更可能だとされ、「朝起きたらすぐに朝食を食べ、昼食も毎日同じ時間に食べるように心掛け、朝はできるだけ多くの自然光を浴びながら運動すること」が理想とされます。私は「夜型」人間で、かつ朝早く目が覚めるので睡眠時間が短く浅い眠りです。これでは免疫力も低下しそうで、コロナやインフルエンザにつけ込まれるかも。これからは生活リズムを変更するべく努力したいと思います。

 

  

2022年9月25日日曜日

【68回目】 『芸術の秋、そして肥える秋』   

 台風14号、15号が日本列島各地にその爪痕を残し東方へ去っていきました。台風一過本日は好天に恵まれ、奈良公園も久しぶりに観光客と思しき大勢の人々でいっぱいでした。奈良県立美術館にて、917日から日本のリアリズム絵画を代表する一人の野田弘志画伯の作品展が催されており、本日家内と鑑賞に行ってまいりました。東京芸術大学卒業後はイラストレーターとして活躍されており、その作品は書籍や雑誌の表紙、ポスターや新聞小説の挿絵などで目にされている方も多いかと存じます。30代半ばより絵画制作への想いが高まり、画業に専念するようになったそうです。野田画伯は「見える世界を見つめ尽くし、描き尽くす」「風景を描くということは、この星の重量を捉えることだ。すべての生命の生成と消滅を支える、地球の存在そのものを描くということなのだ。」と主張し、人物・静物・風景、いずれのモチーフを前にしても、一貫してひたすらに見つめ、描くことで「在る」ということを突き詰めようとしました。作品の前に立つと、一瞬写真かと錯覚するほどの写実感と精緻な筆力に圧倒されました。現在86歳、まだ制作活動されてるとのことです。116日まで開催していますので、一度訪ねてみられたら如何でしょうか。 

 さて、東京大衆歌謡楽団という4人兄弟のグループをご存知でしょうか?最近YouTubeで偶然見かけ、気に入ってほぼ毎日聴いています。長男がボーカル、次男がアコーディオン、三男がウッドベースそして末っ子がバンジョーを担当し、昭和10年代から30年代の楽曲を中心に演奏します。先日奈良公園でのライブ映像がアップされていましたが聴衆はほぼ中高年で占められ、手拍子よろしく合唱する方も多くとっても楽しんでおられる様子でした。お代は前に置かれた帽子の中に入れるのですが、次から次と引っ切り無しにお札が入れられていきます。一度ご覧になってください。


  今回は『貼り薬』のお話しです。貼って使う薬は2種類に大別されます。一つは「局所作用型外用剤」、もう一つが皮膚から吸収された薬剤が全身に届いて効果を発揮する「経皮吸収型製剤」です。後者では、高血圧や狭心症をはじめアルツハイマー型認知症やパーキンソン病、更年期障害、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などさまざまな病気に適用が拡大され、処方される患者さんも増え続けています。メリットは、のみ込みや消化・吸収に問題があったり、認知機能が衰えたりして口から薬を飲むのが難しい場合でも処方することが出来ます。血中の薬の濃度が変動しにくく、効き目が持続的で安定しているのも特徴です。一方デメリットで最も多いのが、かぶれや痛みなどの皮膚のトラブルです。ふだんからのスキンケア、保湿を心がけ、皮膚を健全に保つことが大切です。婦人科領域では一部のホルモン剤や、過活動膀胱治療薬で貼り薬や塗り薬があり、当クリニックでも積極的に処方しております。

 朝晩めっきり涼しくなってまいりましたので、皆様風邪などひかないようご注意ください。

2022年8月28日日曜日

【第67回】  『健康寿命』

  まもなく9月入り、セミの鳴き声も変わり朝晩少し過ごしやすくなってきました。今夏も猛暑日が続き体調を崩された方も多いのではないでしょうか。しかし、いわゆる夏バテはこれからが本番、規則正しい食生活と十分な睡眠をとることにより予防しましょう。それにしても新型コロナ感染症の勢いは予想以上で高止まりし、医療環境の逼迫が懸念されています。ワクチンを2回以上接種した方でも感染したり、再感染する症例もあるので、うがい・手洗い・消毒そして換気を怠らないように、とくに人混みの中でのマスク着用は必須です。まあ、今までのウイルス感染症の常識が新型コロナウイルスには通用しない事例が多く、なかなか厄介な問題です。

 厄介と云えば、ロシアによるウクライナ戦争は6ヶ月を過ぎましたが、両国とも一歩も引く気配はなく、世界経済やエネルギー事情に影を落としています。とくに日本のように周りを海に囲まれて食物資源と地下資源に乏しい国は、有事の際には多大な影響を受けます。この難局を迎えて、安倍晋三氏という傑出した政治家を失った代償は計り知れなく、今後の国家運営とくに国防・エネルギーおよび経済安全保障問題に大いなる不安を覚えます。日本のマスコミ、特に地上波テレビや一部新聞の垂れ流す情報だけに頼っていると、世界情勢の真の流れが見えて来ないように思います。時間があれば、その他のツールからも幅広く情報を吸収し考察することが必要でしょう。

 さて、2000年に世界保健機関(WHO)が「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を『健康寿命』と定め、その後、寿命を延ばすだけではなく、いかに健康に生活できる期間を延ばすかに関心が高まっています。2016年の日本の健康寿命は、男性72.14歳、女性74.79歳で、日常生活に制限のある「健康でない期間」(平均寿命と健康寿命の差)は男性8.84年、女性12.35年と発表されています。多くの研究によると、日本人はタンパク質の摂取量が不足しており、この摂取が不十分だと、筋肉がつかず基礎代謝量が減って脂肪が増え、生活習慣病になるリスクが上がるとともに、感染症にかかりやすくなったり、メンタルの不調を引き起こしたりすることも分かっています。タンパク質は、まずは肝臓や腸、膵臓、腎臓といった健康維持、生命維持にかかわる組織から利用されます。筋肉や骨になるのはそれらに利用された後なのです。かと言って、肉類を毎食となるとなかなか難しいですね。そこで毎日の食事にかけるだけ、混ぜるだけの、粉状のタンパク質を足す方法があり、中高年・高齢者におすすめなのが、タンパク質が多い順に、ゼラチン、鰹節、ごま、粉チーズ、きな粉、スキムミルク、焼海苔、麩が粉状のもの、あるいは粉にしやすいものです。味噌汁に混ぜてよし、ヨーグルトに入れてよし、市販品でもかけるだけ、混ぜるだけの高タンパク製品が登場しているので適時利用されることをお勧めします。

 しかし、健康寿命は思いのほか短く、健康でない期間は嫌になるほど長いですね。これも寿命が延びたから仕方ないですが・・・。



2022年7月25日月曜日

【第66回】 羽生結弦選手、お疲れ様

 夏真っ盛り、皆様におかれては如何おすごしでしょうか?私は夏に強いタイプですが、女性は食欲がおちるなど、夏の暑さに弱い方が男性に比して多いように思えます。それにしても新型コロナ感染症が猛威を振るっています。昨日などはPCR検査陽性すなわち新規感染者数が全国で20万人を超えました。第5波、第6波に比して感染者数の増加が急峻で強い感染力を示し、ウイルスはオミクロンBA.2からBA.5にほぼ置き換わっており、肺で増殖しやすく高齢者において重症者数が多くかつ死亡率が高いというデータが報告されています。ワクチンを2~3回接種している方でも感染し発病するケースが多々見られています。私たちの身の回りだけではなく、お相撲さんや野球選手の間でもクラスターが発生し運営に多大な影響を及ぼしています。先週ぐらいから医療の逼迫を憂う声が医療サイドや自治体から発せられるようになっています。厚労省は更なるワクチンの接種を促すメッセージを出していますが、今後は治療薬の早い承認をお願いしたいものです。

 さて、稀代のフィギュアスケーター、羽生結弦さんが競技から引退する旨を発表しました。2014年ソチ五輪、2018年平昌五輪を連覇するという大偉業を成し遂げ、最年少で国民栄誉賞に選出されたスーパースターですが、私が一番記憶に残っているのは、世界選手権の本番前の6分間練習中に他国選手と激突し負傷したにも関わらず、急遽応急処置をしたのち滑り切った姿です。あの優しい顔立ちとスリムな体のどこにあの強い意志と精神力が宿っているのか、あの出来事は見ていた人々に強い感動を与えたに違いありません。今後はアイスショーを中心に活躍されるとともに、チャリティーに力を注がれることでしょう。ちなみに94歳になる私の母親は10年来の羽生結弦ファンで、彼がどのような女性と結婚するのか気をもんでいます。(笑)



 感染症は畜産の発達の副産物であり、あらゆる感染症の約60%は人獣共通感染症だと言われており、ハンセン病、ペスト、結核、発疹チフス、ジフテリア、はしか、インフルエンザ、すべてはヤギやブタ、ウシその他の動物から直接ヒトに移った病気です。病気が流行するかどうかは、四つの要素によって決まるとされています。「致死率の高さ」「感染力の強さ」「封じ込めのしにくさ」そして「ワクチンの効きにくさ」です。人類史上最も恐ろしい病気はその感染力と致死率から天然痘で間違いないと思います。しかし、人類は種痘により天然痘を完全に克服し、今ではアメリカとロシアの研究室においてのみ継代培養されています。新型コロナ感染症が流行しだしたのは3年前からですから、いわゆるニューフェイスですね。実は今いちばん危険な病気は「インフルエンザです」と答える学者が多いようです。スペイン風邪を含め、感染症の歴史上もっとも死亡者数が多い疾患のひとつです。今年はインフルエンザが爆発的に流行すると警鐘を鳴らす学者もおり、新型コロナ感染にだけ気を取られているとエライ目に遭いそうです。  

2022年6月26日日曜日

【第65回】 『いざいざ奈良、いざいざ東大寺』  

622日以降日中の気温が30度を超すようになり、日差しが真夏並みに厳しく好天が続いていますが、これって梅雨明けですか?だとしたら、今年の梅雨は短く、関西の降雨量は記録的に少ないんじゃないでしょうか?今日の段階では気象庁から正式な発表が無いのですが、感覚的には梅雨明けですね。このままだと今夏は関西圏での水不足が懸念されます。一方、関東圏では降水量が多く水不足の心配はないかと思うのですが、電力不足が懸念されています。まあ水不足は自然現象によるところが大きいですが、電力に関しては電力量不足も電気料金の高騰も間違いなく政治の問題であります。                            


先日、所用で家内と奈良市内へ出かけた際、時間に余裕があったので近鉄奈良駅から東向き商店街、三条通りを抜け、餅飯殿商店街から奈良町へと久しぶりにブラブラしました。以前の外国人観光客で溢れかえっていた頃と比べるとまだまだ少ないものの、人出はかなり戻ってきてる印象を受けました。そして、飲食店や喫茶店、バー、土産物店が10年前に比して、滅茶苦茶増えており、それもなかなかイケてるお店が多いのでびっくりしました。昔の奈良は、食べ物が不味くこれといった名物も数少なく、商店街は7時までに大半がシャッターを下ろす有様で、観光客も食事と宿泊は京都や大阪でというパターンでした。5月中頃から、俳優の鈴木亮平さんが出演しているJR東海のCM「いざいざ 奈良」が関東圏を中心に放映されています。ご覧になられた方も多いと思いますが、あの中で彼がバーのカウンターに座って、マスターから出されたあすかルビーのカクテルを飲むシーンがあります。あのお店は「バー・サヴァン」といって、餅飯殿商店街から西へ少し入ったところにあり、店内に和風の庭を配した本格的なバーです。私も時々顔を出します。宿泊に関しては、老舗の奈良ホテルが有名ですが、最近マリオットホテルやふふホテルが開業し、さらに知事公邸跡にリッツカールトンがオープンする予定です。もともと観光には事欠かない奈良ですが、これからは食と泊でも観光客を魅了する素敵な町へ変貌することでしょう。

 


 さて、「天気痛」というのをご存知でしょうか?気圧が下がったり雨が降ったりすることを原因に頭痛や関節痛、肩こりなど不調が出る症状を「天気痛」と呼びます。調査では、約6割の人が「天気痛」を自覚しており、5割が頭痛と答えています。気圧が5hPa程度下がる前後や、下がった気圧が元に戻るときに頭痛が起こる人もいます。雨天による高湿度も原因の1つとされ、湿度の方が気圧より頭痛と関係が深いとする研究もあります。気圧は操作できないので、予防するには湿度の調整がカギとなります。室内の湿度は除湿器を使って60%以下を維持し、体内から余分な水を取り除くことが肝要です。コーヒーなどに含まれるカフェインも利尿効果がありますが、過剰に摂取するとかえって片頭痛の原因になります。また、長時間冷房にあたると体が冷えて肩こりなどにつながり、筋緊張型頭痛を引き起こします。室温と湿度に気を付けて梅雨から夏を元気に乗り越えましょう。