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2022年8月28日日曜日

【第67回】  『健康寿命』

  まもなく9月入り、セミの鳴き声も変わり朝晩少し過ごしやすくなってきました。今夏も猛暑日が続き体調を崩された方も多いのではないでしょうか。しかし、いわゆる夏バテはこれからが本番、規則正しい食生活と十分な睡眠をとることにより予防しましょう。それにしても新型コロナ感染症の勢いは予想以上で高止まりし、医療環境の逼迫が懸念されています。ワクチンを2回以上接種した方でも感染したり、再感染する症例もあるので、うがい・手洗い・消毒そして換気を怠らないように、とくに人混みの中でのマスク着用は必須です。まあ、今までのウイルス感染症の常識が新型コロナウイルスには通用しない事例が多く、なかなか厄介な問題です。

 厄介と云えば、ロシアによるウクライナ戦争は6ヶ月を過ぎましたが、両国とも一歩も引く気配はなく、世界経済やエネルギー事情に影を落としています。とくに日本のように周りを海に囲まれて食物資源と地下資源に乏しい国は、有事の際には多大な影響を受けます。この難局を迎えて、安倍晋三氏という傑出した政治家を失った代償は計り知れなく、今後の国家運営とくに国防・エネルギーおよび経済安全保障問題に大いなる不安を覚えます。日本のマスコミ、特に地上波テレビや一部新聞の垂れ流す情報だけに頼っていると、世界情勢の真の流れが見えて来ないように思います。時間があれば、その他のツールからも幅広く情報を吸収し考察することが必要でしょう。

 さて、2000年に世界保健機関(WHO)が「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を『健康寿命』と定め、その後、寿命を延ばすだけではなく、いかに健康に生活できる期間を延ばすかに関心が高まっています。2016年の日本の健康寿命は、男性72.14歳、女性74.79歳で、日常生活に制限のある「健康でない期間」(平均寿命と健康寿命の差)は男性8.84年、女性12.35年と発表されています。多くの研究によると、日本人はタンパク質の摂取量が不足しており、この摂取が不十分だと、筋肉がつかず基礎代謝量が減って脂肪が増え、生活習慣病になるリスクが上がるとともに、感染症にかかりやすくなったり、メンタルの不調を引き起こしたりすることも分かっています。タンパク質は、まずは肝臓や腸、膵臓、腎臓といった健康維持、生命維持にかかわる組織から利用されます。筋肉や骨になるのはそれらに利用された後なのです。かと言って、肉類を毎食となるとなかなか難しいですね。そこで毎日の食事にかけるだけ、混ぜるだけの、粉状のタンパク質を足す方法があり、中高年・高齢者におすすめなのが、タンパク質が多い順に、ゼラチン、鰹節、ごま、粉チーズ、きな粉、スキムミルク、焼海苔、麩が粉状のもの、あるいは粉にしやすいものです。味噌汁に混ぜてよし、ヨーグルトに入れてよし、市販品でもかけるだけ、混ぜるだけの高タンパク製品が登場しているので適時利用されることをお勧めします。

 しかし、健康寿命は思いのほか短く、健康でない期間は嫌になるほど長いですね。これも寿命が延びたから仕方ないですが・・・。