女性が男性以上に体型に関して敏感なのは古今東西共通していることに異論をはさむ余地はないかと思います。
時代によってあるいは国や民族によってややぽっちゃり体型や明らかに肥満の女性が持て囃されることもありますが、やはりグッドルッキングな体型に憧れるのが女心と云うものではないでしょうか。
当クリニックの職員の間でもどこそこにお肉が付いたとかやれ何キロ肥えたとか、ある時期体重測定をしてその推移を表にして張り出し減量競争をしていたことがあります。
私も参加していたのですが5㎏の減量に成功して現在は73㎏とほぼベストの体重で維持していますが、職員の中にはせっかく減量したのに油断してもとの体重に戻りつつある者もいるようです。
肥満基準はBMI(body mass index:体格指数)で25以上を指しますが、これは体重㎏÷身長m÷身長mで算出します。ちなみにBMI22がもっとも理想とされ、身長m×身長m×22をもって標準体重とします。
さて皆さんはいかがでしょうか。
肥満があると高血圧や糖尿病、高脂血症、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病にかかりやすく、いわゆるインスリン抵抗性症候群などをきたし、最終的に余命が短くなることも明らかとなっています。
また、整形外科的にも高齢化とあいまって腰痛や膝関節痛の原因ともなります。
すなわち、肥満はメタボリックシンドロームやロコモティブシンドロームの一因になりますので、適切な減量を図ることが大切かと考えます。
まず初期体重の10%を減量することを目標としてください。脂肪1㎏は7000キロカロリーに相当しますので、1日200キロカロリーの摂取制限を1か月続けると約1㎏減量できる計算になります。
ただし食事療法だけでは健康的な減量を目指すことには無理があります。やはり運動療法を併用す
ることで健康的な減量を実行したいものです。
運動と一口に言っても筋力トレや水泳あるいはジョギングなどいろいろありますが、私はウォーキングをお勧めします。一日にやや速足で30分から40分歩くことをお勧めします。
しかし、かなりの肥満の方はある程度減量をしてからでないと膝を痛めますので注意してください。
さて、婦人科領域において肥満が身体にどのような影響をもたらすか。
女性ホルモンとくにエストロゲンは脂肪と密接な関係があり、体内脂肪過多の状態ではホルモン代謝が正常に働かず、排卵障害や月経異常、不妊症の原因になるばかりか、子宮体癌や乳がんのハイリスク因子となります。ただし、生殖年齢における極端な減量は無排卵をもたらすので注意してください。
これからしばらくの間蒸し暑い日々が続きますが、皆さん体調管理に留意してその先にやって来る暑い夏に備えましょう。