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2021年10月31日日曜日

【第57回】緑茶は急須から    

 

 

 明日から11月、投票締め切り3時間前にこのブログを書いています。この週末息子夫婦が孫を連れて帰ってくることになっていたので、期日前投票してきました。

以前ブログで書いたように、私はmRNAワクチンを接種するつもりはなかったのですが、息子が「ワクチン打たないと孫に会わさん」などと言うので接種しました。2回目接種の翌日に微熱が出て少し体がだるかったのですが、恐れていた副反応は軽くて済みました。死ぬほどつらかったとか、下半身が動かなくなったとか身近な人から聞いていたので不安でしたが、皆さんはどうでしたか?それにしても新規感染者数が急速に減少してきました。ワクチンの2回接種率が70%に達したのと、日本人が用心深いのかマスクを外さないことが相まっての効果だと思われます。

 昨日衝撃のニュースがありました。なんと、あの小室圭氏がNY州の司法試験で不合格になったというではないですか。この26日に真子様と入籍したばかりだというのに、お二人ともショックでしょうね。しかし、小室氏がどうやら試験の手ごたえが良くなく、不合格の可能性が高いことを自覚していたので、急遽帰国し合否発表前に入籍したという穿った見方も出来なくはないですね。いずれにしても、純愛を貫いてご結婚されたわけですから、ぜひともお幸せになっていただきたく思います。 

 今日はハローウィンとか、元々は古代ケルト人が起源と考えられている祭りで、現代ではとくに米国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっています。わが国ではもっぱら仮装行列の日と認識されているようですね。今宵奇抜な仮装をして、通りを練り歩く若者の姿がニュースで紹介されると思いますが、果たして仮面の上からマスクをしている人がどれほどいてるか注目しています。

 さてこの辺で一服、と云えば皆さんはお茶派ですかコーヒー派ですか?まさかタバコではないでしょうね。お茶の渋みの成分であるカテキンはポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用を持っています。「体の中からキレイになれる!」がカテキンの魅力であり、「コレステロール低減」「抗ウイルス」「抗がん」「血糖値の上昇を抑える」「肥満予防や解消」などの健康効果が報告されています。また、カテキンには認知症をもたらすアルツハイマー病の予防効果もあることが、マウスの実験で証明されています。緑茶の魅力はこれだけではなく、「食物アレルギーを抑制する」という健康効果を信州大の下里剛士教授が報告しています。昔から緑茶は体にいいことが分かっていましたが、どのくらの量を飲めばいいのかという基準が見つかっていませんでした。しかし、国立がん研究センターの研究によって、男女ともに一日五杯(500mL)以上の緑茶を飲むと、死亡全体のリスクが有意に低下する傾向が認められました。同様のリスク低下は、心疾患死亡および脳血管死亡でも男女ともに認められたといいます。但し、ペットボトルではなく、急須から淹れたお茶の方が効果は大とのことですので、よろしくお願いします。

2021年9月26日日曜日

【第56回】たかが肩こり、されど肩こり

 朝晩涼しくなりました。これからの2ヶ月間、関西では最も過ごしやすい季節ですね。新型コロナ感染症も今のところピークアウトしたようで、新規感染者数がかなり減少してきました。緊急事態宣言の解除も視野に入っており、飲食、観光、各種イベントなど、人の流れが活発になるに従い経済が活性化されることが期待されます。一方、再び感染者数が増加するのではないかということが危惧されますが、ワクチン接種の普及が進んでおり、今までの増加パターンをたどることは無いと考えます。これからは、ゼロ・コロナからウイズ・コロナへと、新型コロナウイルスとの付き合い方を大きく変換するフェーズに入ったと言えます。現在、自民党総裁選が佳境に入っており、9月29日が投票日ということで、新総裁すなわち事実上の次期首相が決まります。河野、岸田、高市、野田の4氏が立候補し、連日の討論会などで経済、外交、国防、福祉、エネルギー政策等について論戦を張ってますが、新型コロナ感染症に対するこれからの取り組みについては、各氏ともやや歯切れの悪い発言に終始しているように思えます。いずれにせよ、自民党員と自民党代議士の間で決まる総裁なので、私などは蚊帳の外から見守るほかないです。とは言うものの憲政史上初の女性総理大臣の誕生なるか、高市氏には奈良県選出ということもあり期待しています。


さて、本日産業医の研修会に行ってきました。お題は「首・肩こりと慢性疼痛対策について」でした。まず、肩こりって何?整形外科学会の見解は「頸より肩甲部にかけての筋緊張感(こり感)、重圧感、および鈍痛などの総称」となっていて、病気ではないとのことです。肩こりの原因として、①姿勢不良(猫背、長時間同じ姿勢、首を下げて下を向くような姿勢、枕が合わない、デスクワーク)②ストレス、うつ病③目の疲れ④歯の病気⑤内臓疾患⑥更年期、ホルモンバランスの変化⑥冷え症⑦運動不足⑧肩や首の関節の異常等が挙げられます。そして、すぐに受診してほしい場合として、首や肩の骨・筋肉に原因があるケース、首や肩とは別の所に原因があるケース、内臓の病気や高血圧、眼精疲労、その他(更年期障害、顎の関節不調、極度の心理的ストレス)が挙げられます。具体的には、手がしびれる、力が入らない、手の筋肉がやせてきた、息苦しい、姿勢や動作と関係ない痛みが続く、安静にしても痛みがひどい、お風呂で温めると悪化する、運動すると悪化する場合です。さらに危険な肩こりとは、運動した時に肩が痛む…狭心症の可能性があります。手のしびれや麻痺を伴う…首や肩の神経・血管が圧迫されているときの症状です。首や肩を動かしていないのに痛む…骨の異常や内臓の病気かもしれません。徐々に症状が酷くなる…進行性の病気が考えられます。例えば、がんなどです。対策として、温める、マッサージ、ストレッチやヨガ、マインドフルネス(瞑想)がお勧めです。とにかく、肩こりは動いて解消しましょう。

2021年8月24日火曜日

【第55回】 YouTubeは楽しい

  残暑お見舞い申し上げます。しかし、今夏の長雨は私の記憶にない期間と雨量の多さで、各地に甚大な被害をもたらしました。河川の氾濫と土砂災害により多くの人命が失われたことはもとより、農作物への被害も多大で今後の物価上昇が懸念されます。この間、追い打ちをかけるように新型コロナウイルス感染が急激に増大し、医療の逼迫が叫ばれ危機的状況に近づいてきました。一方、ワクチン接種は他の先進国には遅れを取りましたが、ここにきて国民の40%以上が2回目を打ち終わり、このままでいけば11月までに目標とする70%の接種率に達するものと思われます。しかし、ウイルスも変異を重ね生き延びようと必死です。今までと異なり懸念されるのは、最近10歳以下の子供たちの新規感染が激増していることです。いま接種されてるワクチンが現在の有効率を保てるとは思えませんが、現在のところ新規感染者数の80%、重症化例の90%が非接種者であることも事実です。

 私はコロナ禍と長雨の下、夏季休暇中もほとんど家の中で過ごしていました。その間、読書とYouTube三昧の生活でした。YouTubeはいつでも好きな時に様々な動画を視聴することが出来る点がいいですね。私は、旅行もの(鉄道、旅客機、船舶)や政治・経済に関する動画、音楽などを好んで視聴しています。ちなみに、鉄道you tuber「スーツ」くんの乗車紀行や、数量政策学者の高橋洋一氏が配信する「高橋洋一チャンネル」が気に入りです。インターネットの発達により様々な情報が容易に得られるようになり、近年若者の新聞離れが顕著となり、10年後には紙媒体の新聞は無くなるのではと予想する識者もいるほどです。同様に、今後はテレビ離れが進みYouTubeへシフトしていくと予想されます。しかし、いずれにしてもフェイク情報には気を付けましょう。

今回は良性発作性頭位めまい症についてお話します。本症は寝起きや寝返りなど頭の位置を変えたとき、特に朝起きたときにおこるめまいです。ヒトの運動は内耳の中の「三半規管、耳石器官」、目の「視覚器」、両手足や体幹の「深部知覚器」という3つのセンサーでバランス感覚を感じ調節しています。これらの感覚器や脳への経路のどこかで支障が出ると、めまいやふらつきが起こってしまいます。その原因には血流の障害、炎症、自律神経障害、心因性などがありますが、原因がわからないことも良くあります。グルグルと回る回転性めまいが多く、通常は数秒から1~2分で治まります。吐き気や嘔吐を伴うことがありますが、聞こえが悪くなったり、意識や言葉、運動の障害を伴うことはありません。閉経前後の女性によく見られ、更年期障害ではないかと婦人科を受診されるケースが結構多いように思われます。約2週間程度で自然に軽快することもありますが、気分不良やめまいが強いとき、症状が持続する場合は耳鼻科あるいは脳神経外科受診をお勧めします。

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 本日からパラリンピックが開催されます。障害を克服して懸命に競技するパラアスリート達の活躍を期待して応援しましょう。

2021年7月29日木曜日

【第54回】 五輪、日本勢メダルラッシュ‼

  連日酷暑日が続いていますが、東京オリンピック2020が開幕し、連日熱戦が繰りひろげられています。今大会は世界中が新型コロナウイルス感染症の甚大な被害に曝されている中、開催の是非について世論を二分しましたが、何とか開幕の運びとなりました。開会式のセレモニーも、最近では最も地味な演出ではありましたが、このコロナ禍での開催であることを考慮したのでしょう。聖火台への点火は誰が行うのか、私は五輪柔道三連覇の野村忠弘さんか、あるいはマラソン金メダリストのQちゃんこと高橋尚子さんを予想していたのですが、現役出場者の大坂なおみさんでしたね。意外に思った方も多いのではないでしょうか。

ちなみに、聖火リレーが始まったのは1936年8月に開催されたベルリンオリンピックが最初です。この大会ではカヌー、バスケット、ハンドボールが新種目に採用されており、日本は金メダル6個を含む計18個のメダルを獲得しています。女子水泳200m平泳ぎで、ドイツ選手と最後まで死闘を演じ、「前畑頑張れ、前畑頑張れ!」と日本人アナウンサーが絶叫した前畑秀子さんが有名ですね。

 今のところ、大坂なおみ選手や男子バドミントンの桃田賢斗選手、体操の内村航平選手の敗退は意外でしたが、ソフトボール、柔道、卓球、体操、スケートボード、競泳などで金メダル、さらに銀および銅メダルも含めて各種競技でメダルラッシュと、日本人選手が大活躍しており、連日テレビ観戦が楽しみです。

 さて、最近レモンの果肉や果汁を含んだ食品がやけに多いと感じているのは私だけではないと思うのですが。テレビでは、レモンおじさんこと梅沢冨美男や檸檬堂の阿部寛がユーモラスなレモンサワーのCMに出演しています。レモンの原産地は意外にもヒマラヤ東部です。主な品種はリスボン、ユーレカ、ビアフランカ、ジェノバ、ポンテローザで、インド、メキシコ、中国の3国で全体の44%を生産しています。国産レモンの60%は広島産で、そのほか愛媛県、和歌山県、熊本県、三重県と続きます。栄養素は主にビタミンCとクエン酸です。ビタミンCはアスコルビン酸ともいわれ、骨や腱などのコラーゲンの生成に必須の化合物です。これが不足すると、コラーゲンが合成されず血管がもろくなり出血を起こします。これが壊血病です。また、皮膚や粘膜の健康維持に役立ち、抗酸化作用もあり、有害な活性物質から身体を守る働きをすることから、動脈硬化や心疾患を予防することが期待できます。一方、クエン酸は疲労回復、血液をサラサラにする働きや、低血圧や動脈硬化を予防する働き、さらにはミネラルの吸収を促進させる働きなどさまざまな健康効果があります。ビタミンCはグレープフルーツ、ゆず、キウイフルーツ、アセロラ、ブロッコリー、パセリにも豊富に含まれています。クエン酸はレモンや梅干しなどの酸っぱい食品に多く含まれています。それらを食して、暑すぎる夏に負けないよう、新型コロナウイルス感染症に打ち勝とうじゃありませんか。

2021年6月24日木曜日

【第53回】 『世界に誇る怪物日本人アスリート』

  皆様お元気にお過ごしですか?日本列島の南に梅雨前線が居座り、時折晴れるものの毎日鬱陶しいお天気が続いています。この時点で台風5号が日本列島に近づいており、今後梅雨前線を刺激すれば、各地で大雨被害が出る危険性がありますので、十分な備えを怠らないようにしときたいですね。

新型コロナ感染症は緊急事態宣言のお蔭か、少し下火になったようですが、東京では下げ止まりかあるいは再燃の兆しすら感じます。こんな重苦しい空気を吹き飛ばしてくれるような話は無いのでしょうか?否、あります!それは日本人アスリート達の素晴らしい活躍です。まず、日本が世界に誇るプロゴルファー、松山英樹が4大メジャーのひとつであるマスターズで、日本ゴルフ界の悲願であった優勝を成し遂げました。一方、大リーグに目を転ずれば、大谷翔平選手が投げてよし、走ってよし、打ってこれまたよしの大活躍。イチロー選手は大リーグ史上のレジェンドとなりましたが、パワーでは大谷選手には到底かないません。現在ホームラン数はトップタイの24号、投げては3勝と本場アメリカファンをも唸らす大活躍。戦後75年、こんな日本人がついに出てきたのかと、感慨ひとしおです。外国人選手に混じっても引けを取らないどころか、凌駕する体格とパワー!それにもましてプレーに対する真摯な姿勢と、ファンやマスコミに対するフレンドリーなサービス精神!さらにルックスも良いので、大けがさえをしなければ大リーグファンのアイドル的存在になることでしょう。最後にもう一人、ボクシングの井上尚弥選手です。私は若い時からボクシングの大ファンで、国内外の名チャンピオンと呼ばれるボクサーの試合を数多く見てきました。彼のパンチは、その速さ、パワー、タイミングのどれをとっても超一級品で、防御も素晴らしく、非の打ちどころがない選手であると思います。何にも増して、ボクシングに対する姿勢が素晴らしく、浮いたところが全くないように見えます。軽量級の選手ですが、まさしく怪物です。これからも彼らの活躍に目が離せません 。

今回はスポーツにちなんで運動のお話をしましょう。体内のあらゆる細胞には時計遺伝子が発現し、地球の自転にあわせてほぼ24時間のリズム(体内時計)を刻んでいます。必要な時間にベストパフォーマンスを発揮できるように、体内時計は調整してくれているのです。この体内時計を考慮して運動のタイミングを考える研究を「時間運動学」と云います。目的によって運動の時間帯を変えれば、その効果を一層高めることが出来ます。早稲田大学の柴田重信教授によると、「筋肉をつけるならタンパク質を摂取し、午前中の運動が良い」とのことです。一方で、ダイエット目的に運動するなら夕方がお勧めです。夕方に代謝量が最も高くなるという報告があり、同じ運動をしても、より多くのエネルギーを消費するトいうことになります。ただし、夜型の人は朝の運動パフォーマンスが極端に悪いので、朝型に比べて数時間、生活時刻が遅れているため、体内時計も同様にズレていますので、それを考慮した上で時間運動学を利用しましょう。最後に、変異し感染力を増強している新型コロナウイルスに負けないよう頑張りましょう。

2021年5月27日木曜日

【第52回】 辛い親友との別れ

  例年より2~3週間早い梅雨入りとなりました。近年、春から初夏にかけてのさわやかな時期がどんどん短くなっています。これも地球温暖化による気候変動の影響でしょうか。ひと昔前にはフロンガスが原因とされていましたが、現在では二酸化炭素の大気への放出が温暖化の元凶とされ、化石燃料に替わる太陽熱、風力、地熱、水から得られるクリーンエネルギーの開発普及が声高に叫ばれています。一方、内燃機関を動力にするガソリン車を、この20~30年で無くそうとする流れになってきました。しかし、現在のガソリン車をすべて電気自動車(EV車)に置き換えた場合には、今の電力量では到底足りず、ましてクリーンエネルギーで賄うには、原子力発電に頼らざるを得ないというのが現実です。我が国では、あの東日本大震災による原発事故以来、原子力発電所の新規建造は無く、既存の原発もほとんど稼働していない現状です。こんな日本を横目に、世界の主要国は原発の新規建造へと舵を切っています。エネルギー政策は国家の最重要課題のひとつです。原子力=悪みたいな感情論を排して、国家百年の計を立て実行に移すことが、今の政治家に求められるべきです。

 先日、中高の同窓で地元の親友T君の訃報が届きました。糖尿病を患い、体調が良くないことは知っていましたが、半年前に生駒近鉄デパートでバッタリあった際に、言葉を交わし、「コロナが落ち着いたらいつものメンバーで飯でも食おう」と約束したのが最後でした。21歳の時にT君を交えて4人で、北海道を3週間かけてくまなく旅行した時のことを、昨日の事ように思い出します。とても残念で悲しくて辛いです。糖尿病は怖い病気です。ほとんどが遺伝性と云われていますが、暴飲暴食を避け、適度な運動をすることによって、予防できることも確かです。

 さて、新型コロナ感染症が新しい段階に入りました。すなわち、感染力の強いイギリス株が大半を占めるようになり、さらに毒性の強いインド株による感染も見られるようになってきました。現在ワクチン接種が国を挙げて進められていますが、接種率が10%に満たないのが現状です。まずは免疫力アップを図って身を守りましょう。免疫力では、「体内時計」「自律神経」「基礎代謝」の3つの要素が重要とされています。これらの要素のバランスがとれていると免疫細胞が効率的に働き、免疫力が高まります。体内時計を維持するには、規則正しい生活と睡眠がポイントです。自律神経では、日中は活動的に、夜はゆっくりと休むというメリハリのある生活が重要です。基礎代謝とは体温の維持など生命活動に最低限必要なエネルギーのことです。基礎代謝が低いと低体温で血流が悪くなり、免疫細胞が活発に働きません。一方、免疫力を低下させる大きな要因にストレスがあります。ストレスが過剰だと体内でストレスに対応するためのホルモンが分泌され、免疫細胞の活動を低下させます。体を動かす、気分転換、休養してリラックスするなど、ストレス解消を心掛けましょう。さらに加齢も免疫力を低下させる大きな要因ですが、こればっかりは何ともしようがないですね。緊急事態宣言が6月20まで延長されることが本日決まりました。こんな状態で本当にオリンピックを開催することが出来るのでしょうか。とても心配です。

2021年4月25日日曜日

【第51回】 現代版『禁酒令と灯火管制』

  桜の季節もアッという間に過ぎ去り、いきなり初夏の陽気になってきました。本日も日中はポカポカ陽気、半そで姿の方もちらほら。新型コロナ感染症も暖かくなれば減少するのではないかという淡い期待は、第4波感染襲来でもろくも崩れ、東京、京都。大阪、兵庫の4都道府県で本日から新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されました。4都道府県では酒類やカラオケを提供する飲食店や、百貨店など大型集客施設に休業を要請。地下鉄やバスの減便や終電繰り上げを求め、プロ野球やJリーグを含むイベントは原則無観客とすることになりました。さらに東京都は、午後8時以降は街灯を除いてネオンやイルミネーションなどを消すよう、求めています。この現代版・禁酒令に灯火管制は、5月11日までの17日間とされていますが、この期間に感染者数を減らして解除するのはおそらく困難と思われます。1度目の宣言時は解除まで約1カ月半、2度目の宣言時は約2か月半に及びましたが、今回も延長を余儀なくされる可能性が高いと考えます。なぜなら、国民の大多数にワクチン接種が施行されるにはこれから数カ月を要することと、次から次と変異株の感染者が増加している現実があるからです。本来ウイルス感染症では、ウイルスが変異するに従い感染力が弱まるのが常ですが、新型コロナウイルスでは逆に感染力が増強する傾向にあります。これまでは子供は感染しにくいとされていましたが、変異株は子供への感染力も強く、さらに空気感染の可能性も示唆されています。奈良県では、新型コロナ感染陽性者数が1日当たり100人を超す日も珍しくなく、これは人口比率で換算すると700人超に相当するとのことです。奈良県が大阪のベッドタウンである以上、大阪府下での感染者増が強く反映されることは仕方ないですね。奈良県にも緊急事態宣言の発令を望む声が日増しに強くなってきているようですが、行政の判断や如何に。

 さて、不妊治療の保険適用に関するお話をさせていただきます。現在不妊治療において、人工授精及び体外受精・胚移植に関する医療行為はほぼ全て自費診療が原則となっています。これは、保険診療の原則から疾病と関係が明らかであり、治療の有効性や安全性が確立しているものを保険適用としているからです。例えば、不妊の原因が卵管閉塞であり、閉塞した卵管を卵管鏡下卵管形成術で拡張することにより妊娠可能となる場合は、その関係性から保険適用となっています。一方、不妊症の原因は多岐にわたるため、原因が必ずしも明らかでない場合に行われる体外受精や顕微授精については保険適用されていません。生殖補助医療技術を駆使して妊娠を目指すことは疾病と治療の関係性が薄いというのが、政府のこれまでの見解でした。ただし、少子化対策の一環として、制限付きですが助成金が地方自治体から支給されるようにはなりました。昨年12月に生殖補助医療を用いた不妊治療に対する保険適用が閣議決定され、2022年4月より不妊治療に対する保険適用が実施されることになります。まだまだ検討されるべき問題点はあるものの、子供の誕生を心から希望するカップルにとっては朗報であることに違いないと思います。

 皆さま、辛抱の日々ですが、コロナ感染克服を目指して頑張りましょう。

2021年3月28日日曜日

【第50回】『スマホ脳になってませんか?』

  生駒市内の桜も八分咲き以上のところが多くなり、来週には満開の見どころとなることでしょう。菜畑町にあるスーパー万代の裏手、竜田川沿いの桜並木は毎年見事な花を咲かせてくれます。新型コロナ感染者が再び急増して、第4波に入ったと考えられますが、感染対策をしっかりとして、近場でのお花見を楽しみましょう

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 さて、先日近鉄奈良線、大和西大寺駅~新大宮駅間の線路移設と高架化あるいは地下化を行うことが、正式に発表されました。平城旧跡を横切って走る電車もそれはそれで絵になるのですが、やはり踏切での渋滞が問題となっていました。私が高校2年生までは新大宮駅は無く、奈良駅寄りの「油阪」という地上駅で下車して、船橋商店街を歩いて通学していました。油阪駅からは路面電車のごとく、車と同じところをトロトロ走り奈良駅に到着します。そのころは奈良駅も地上にあり、鹿が改札口にふらふらとやってくることは日常風景でした。肝心の工事ですが、2041年着工、2060年完成予定とのことです。完成予定の頃、世の中はどうなっているのでしょうか?交通機関はほぼ自動運転になり、車も空を飛んでいるかもしれませんね。そう考えると、今から2000億円の予算と40年の年月をかけて工事をやる必要性があるのか、はなはだ疑問に思います。それからもう一つ、リニア新幹線がこの国にとって本当に必要なのか、私は見直されるべきだと考えています。東京-大阪間のリニア新幹線が計画された頃と今では世の中の仕組みが大きく変わってしまいました。コンピューターの急速な発達によるネット社会となり、さらに今回のコロナ禍で、仕事のあり方が根本的に変わりました。すなわち、出張しなくても、リモートワークやWEB会議で仕事をこなすことが可能になってきました。東京―大阪間を1時間で結ぶリニア新幹線に乗って移動する意義があるのか、考え直す時期に来ています。約10兆円と云われる予算を国民の健康と国防に回してほしいと思います。

 インターネットが発達し、デジタル機器が普及した今、われわれは否応なく情報過多社会に身を置いています。片時もスマホを手放せない生活になり、接する情報量がこれまで以上に増大。ある試算によれば現代の情報量は江戸時代の360倍といわれています。数年前から脳の機能低下をさす「脳過労」という言葉が聞かれるようになりました。「脳過労」の主な原因が、一度に大量の視角情報が飛び込んでくるスマホの使い過ぎにあることから、「スマホ脳」とも呼ばれます。パソコンに容量があるのと同じように脳にもキャパシティがあり、情報を入れすぎると処理機能が衰え、新しい情報は入りにくくなります。ところがスマホ依存症になれば、どんなに情報を入手しても、自分に必要な情報が不足していると不安になり、より多くの情報を得ようとし続けます。そして集まった情報を取捨選択しないでずっと保持してしまい、記憶力だけではなく、判断力、思考力、感情コントロールといった多くの脳の働きも低下させていきます。すぐにスマホに手を伸ばす生活を見直し、使い方にメリハリをつけることが大切なようです。

 さあ、週末の「1日スマホ断ち」から始めてみてはどうでしょうか。

2021年2月21日日曜日

【第49回】『東京オリンピックまであと152日』

  3日前、急激に気温が下がったと思えば、本日奈良北部では最高気温が20℃近くまで上昇し、お出かけ日和になりました。春の訪れを感じる気候となってきましたが、このように気温の変動が大きい時は、心疾患や高血圧の持病のある方、とくに高齢者は体調管理に留意する必要があります。

 昨日、全豪オープンテニス、女子シングルで大坂なおみ選手が優勝しました。彼女自身、依然と違ってメンタル面の強化がはっきりとうかがえる試合内容で、本当に強くなってきたなと感じました。スポーツは体力や技術にいくら秀でていても、メンタルがしっかりしていないと、超一流にはなれないことは他の競技でも同じですね。とくに個人競技においてはなおさらです。東京オリンピックでの彼女の活躍を期待したいところですが、肝心の大会の開催がどうなるのか、これは新型コロナ感染症の動向によっては、中止になる可能性もまだあるかなと考えています。先日、森喜朗氏の発言が女性の人権侵害に当たるとして、大会委員会をはじめ政府内で右往左往、メディアもここぞとばかりに連日「森降ろし」に奔走するという事態が生じました。オリンピックの主役が参加選手であることは自明の理です。とは言うものの、政治・経済をを無視して大会を開催することは不可能であります。しかし、関係者とくに要人が不用意な発言をして、選手や大会の足を引っ張ることは、戒めなければなりません。ただ、日本メディアの大半が女性の人権侵害を声高に叫ぶ一方、中国で行われている酷い人権侵害や他民族浄化政策については、一部のメディアを除いて、ほとんどダンマリを決め込んでいます。しかし、2022年に予定されている冬季北京オリンピックに関して、欧米の政治家や人権団体が相次いで開催地変更やボイコットを呼びかけています。森氏の発言を人権問題として取り上げるなら、メディアはその数十倍のエネルギーで中国への抗議を続けなければならないはずだと思いませんか。

 今回は子宮内膜症合併不妊に関するお話を。子宮内膜症は、慢性の婦人科良性疾患で、約10%の女性が罹患する骨盤痛と不妊の主要因子です。妊孕能の面から、薬物療法はほとんど効果がなく、腹腔鏡手術による妊孕能改善効果には高いエビデンスが得られています。一方、生殖補助医療(ART)における新鮮胚および凍結融解胚移植では、子宮内膜症の妊娠率は他の不妊症と同等であるとされています。卵巣チョコレート嚢胞を有する場合には、手術により、悪性腫瘍の検索が可能であり、破裂や感染が予防できるメリットがあります。一方で、嚢胞摘出により卵巣予備能の低下も懸念されます。すなわち、自然妊娠を期待する、悪性の可能性が否定できない、疼痛が強い、癒着などで採卵が困難、嚢胞破裂や感染のリスクが高い、などの場合には、手術療法が優先されます。うめだファティリティークリニックの山下能毅院長によれば、着床率は手術後群で高くなり、妊娠率は非子宮内膜症不妊と比較し有意差が認められないことから、ART必要症例には採卵および胚盤胞凍結後に手術を行い、その後、融解胚盤胞移植の実施も考慮すべきとしています。

 最後に、コロナ収束はまだまだ先、くれぐれも油断無きようお過ごしください。

2021年1月31日日曜日

【第48回】 『名女優、今昔』 

  早くも1年の12分の1が過ぎました。もう一度強烈な寒波がやってきそうな予感がします。GO to キャンペーンの打ち切りと、緊急事態宣言の発出によって、新型コロナ感染症の新規感染者数が、若干減少傾向を示しております。このまま漸減傾向が続く間に、ワクチンの接種が普及して、国民の70%以上に免疫が獲得されれば、インフルエンザと同様、コロナと共存していく社会が訪れるものと考えます。

 NHKの朝ドラ、今は「おちょやん」ですが、ご覧になってますか?私は出勤前に朝ドラを見てから家を出ます。開業してからは、ずっとこの繰り返しです。「おちょやん」は、往年の名女優・浪花千栄子さんの半生記を描いたドラマです。若い方でご存知の方は少ないと思いますが、お母さんから女親分まで、幅広い役柄を見事に演じることのできる大女優でした。同世代では、杉村春子、沢村貞子、先代の水谷八重子さんなど、そうそうたる女優の名前が思い出されます。彼女らの共通点は、こんなことを言ったら叱られそうですが、「ほどほどの美人」で、活舌が良く、抜群の演技力の持ち主であったことです。現在、若手の女優さんで、将来の名女優になる可能性のあるのは誰でしょう?容姿端麗の女優は、テレビで飽きるほどあまた見ることが出来ますが、果たして彼女らが名女優になれるかどうか。これは私見ですが、蒼井優、安藤さくら、そして「おちょやん」のヒロインである杉咲花あたりは、その資質があると思っています。彼女たちの今後の活躍と成長に、期待したいものです

 さて、プレコンセプションケアと云う言葉をご存知でしょうか?これは、適切な時期に適切な知識・情報を女性やカップルに提供し、将来の妊娠のためのヘルスケアを行うことです。このケアは、妊娠計画の有無にかかわらず、すべての妊娠可能年齢の女性そしてカップルにとって大切であり、自分自身の健康管理を身に付けることは、周産期だけでなく、将来そして次世代のヘルスケアに寄与し、質の高い人生を送ることが可能になるとされています。国立成育医療研究センターで用いられているチェックシートを紹介します。

 禁煙する、受動喫煙を避ける・アルコールを控える・バランスの良い食事をこころがける、適正体重をキープしよう!・葉酸を積極的に摂取しよう・150分/wk運動しよう、こころも体も活発に・ストレスをためこまない・感染症から自分を守る(風疹、B型/C型肝炎、性感染症など)・危険ドラッグを使用しない・有害物質や薬品を避ける・生活習慣病をチェックしよう!(血圧、糖尿病、検尿など)・癌のチェックをしよう!(乳癌、子宮癌など)・持病と妊娠について知ろう(薬の内服についてなど)・家族の病気を知っておこう(生活習慣病、遺伝疾患など)・計画:将来の妊娠、出産をライフプランとして考えてみよう

 以上の15項目となっています。今後妊娠を希望されている方や、娘さんやお孫さんをお持ちの方には、上記15項目についてチェックすることをお勧めします。

 どうやら緊急事態宣言は延長されそうです。皆様、ひたすら辛抱我慢の日々を乗り越えて、コロナに打ち勝とうではないですか。 

2021年1月5日火曜日

【第47回】今年は良い年になりますように

 皆様、新年明けましておめでとうございます。三が日はお天気も良く、例年ならおしゃれをしてお出かけする人々で、あっちこっち賑わったことと思いますが、皆様はどうされてましたか?初詣も分散され、年末からお詣りする方も多かったみたいですね。私は、元旦の午後から、家内と地元の往馬大社まで徒歩で参拝してきました。いつもなら、お正月は春日大社にお詣りするのですが、コロナの事もあって、今年は近場にしました。とは言うものの、例年第2週の日曜日には、往馬大社に「とんど焼き」のしめ縄とお札を納めに参ってました。境内は、元旦にしたら参拝する人も少ない様で、駐車場も半分は空いており、屋台も3軒しか出ておらず、やっぱり寂しかったです。今年は、子供たちも帰らず来客も無く、ゆっくりする時間が持てたので、昨年読めずに積んでた本を3冊読むことが出来ました。いつもは、ミナミまで出て、お正月映画を観た後、お茶を飲んで、ちょこっと買い物を楽しんで、帰ってきたものですが、さすがに今年はコロナが怖くて引きこもり。今は辛抱第一ですね。

 関西では、コロナの新規感染者数が、やや減ってきたように思うのですが、首都圏は高止まりどころか、都内の1日の感染者数が1400人強を数え、医療体制も危機的状況になってきました。ここにきて政府は、1月7日に緊急事態宣言を発出することを決定しましたが、法律的に罰則をともなう強制力がなく、かつ補償問題も決まっておらず、どこまで効果が見込めるのか、不安感が拭えません。しかし、関西人は関東の方に比して、人の目を気にする傾向が強いので、コロナ状況下において、行動を自制・自重するムードが広がりやすいようですね。そのあたりに期待したいものです。但し、長期にわたる強い締め付けが続けば、日本経済が収縮することは自明の理、この有事に対して政府の舵取りが問われていますが、野党も政局にすることなく、国益を第一として、挙国一致内閣でこの危機的状況を乗り切って欲しいものです。有効で安全性の高いワクチンや治療薬の早急な開発は一筋の光明をもたらしますが、相手は得体のしれないウイルス、そう簡単にはいかないでしょう。これ以上感染が世界中に広がれば、あるいは有効な予防法と治療法が確立されない限り、新型コロナウイルスの発生源である「アノ国」が、世界のヘゲモニー(覇権)を握るという、想像するだけでもおぞましい世界が待っています。我が国には、そこそこの資本力があり、優秀な科学者や研究員を擁する製薬会社と大学の研究機関が複数あります。それらに資金と人材を集中的に投下して、Made in Japanのワクチンと治療薬を、少しでも早く開発してほしいと願います。G to キャンペーンに費やした税金の半分でもいいから、そういった施設にお金を注ぎ込んでも、国民はだれ一人として、文句を言わないと思います。このような有事に際して、かの『田中角栄』と云う政治家が、今の時代に生きていてくれていたらと、懐かしむのは、私だけではないと考えます。この1年が我々にとって、昨年より良い年になるかならないかは、政治の力も大事ですが、我々一人一人の覚悟と行動が問われます。皆様、とにかくコロナから身を守ることに専念しましょう。

2020年12月27日日曜日

【第46回】2020年を振り返って  

  今年もあと数日を残すのみとなりました。新年を迎えるにあたっての準備は、とくに女性にとって、なかなか大変であろうと察します。今度の正月は新型コロナ感染症の拡大により、我が家では息子夫婦と孫、長女も帰省することもなく、さらに親戚の者も顔を見せないとのことで、予約注文したおせち料理を、私ども夫婦と末娘そして92歳の老母の4人で食べつくさなければならないことになり、家内も私もまた太っちゃうんじゃないかと、今から心配しています。

 さて、今年を振り返れば、コロナで始まってコロナで終る一年であったと言いたいところですが、いやいやとんでもない、コロナは来年も今年以上に猛威を振るうかもわからない情勢になってきました。それは、ワクチンの接種が始まっと同時に、ウイルスの変異種が出現してきたからです。それらに対して、既存のワクチンが十分な抗体を人体で作ることが出来るのか、まだまだ安心は出来ません。この1年、コロナ感染により、仕事のあり方が大きく変わりました。いわゆるリモートワークの普及ですね。医療においても、オンライン診療を推進しようという動きが高まってきました。学会や研修も、ほとんどがWEB開催となり、私ども開業医にとっては参加しやすくなりました。家庭内においては、日頃の買い物は別として、ネットで購入する機会がかなり増えたんじゃないかとと思います。もともと衛生概念の強い日本人ですが、コロナ禍の中、うがい手洗いを徹底して行った結果、インフルエンザ感染者数が例年の500分の1に激減しています。一方、コロナ禍の影響を最も大きく受けた職種、すなわち飲食業、旅館業、観光業そして運輸業は業績が大きく落ち込み、その影響か、自殺者が昨年に比してかなり増加しており、特に女性の自殺者が急増しました。中国の武漢から発生した新型コロナウイルス感染症は、たちまち世界中に拡散し、人々の生活様式を根底から一変させました。とくに、わが国では、これまでの政治体制・行政機構・官僚組織の弱点と問題点があぶりだされ、今後の早急な改善が望まれます。

 さて、コロナ禍での最適な換気と湿度は大変重要です。時節柄、気になるのは「換気」であろうと思います。とにかく24時間換気を絶やさないことが肝要です。24時間換気システムがなければ、浴室の換気扇を24時間付けっ放しにしておくとか、2時間に1回5分程度の自然換気を習慣にしたいものです。健康の事を考えると、冬の室温は18度以上に保つことが重要とされています。室温18度を下回ると循環器疾患、16度を下回ると感染症発症や、転倒のリスクが高まるという報告が数多くあります。そのほかにも脳の若さや咳の症状、頻尿リスク、筋肉量など室温は体に多くの影響を与えています。さらに感染症対策や睡眠の質などの観点から、室温とともに「湿度」を保つことも必須です。インフルエンザウイルスの生存率を調べた研究では、室温22度、湿度50~60%で低くなるという結果が出ています。しかし、加湿は必要ですが、湿度計で60%を超える湿度過剰にならないように注意しましょう。

 最後になりましたが、来たる新年における皆様方のご多幸をお祈りしつつ、今年最後のブログを締めくくりたいと思います。

2020年11月29日日曜日

【第45回】新型コロナワクチン、大丈夫?

 新型コロナウイルス感染が猛威を振るっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

気温の低下にともない感染者数が急激に増加しています。奈良県も例外ではなく、毎日15~30名の新規感染者が出ています。気温が下がれば感染者が増加することは、前から予想されていましたが、例の『GoToキャンペーン』が拍車をかけたことは疑う余地がないと考えます。この非常事態を受けて、行政も再度の時短営業やGoToの見直しを迫られていますが、時すでに遅しの感が否めません。今のところ、確たる特効薬がない以上、各自感染防御に最善を尽くすことが望まれます。しかし、ここにきて米国と英国でワクチンの開発および実用化が最終段階を迎えており、日本政府も来年からの接種に向けて購入を決めました。有効率が75~95%で、重篤な副反応も見られていないという報告ですが、ふつう最短でも実用化に3年以上はかかるとされるワクチンが、この半年以内に各国からぞろぞろ出てきた現状を見るにつけ、「中長期の副作用はどうなの?ホンマに大丈夫?」と、私などは疑念を抱いています。私は、国内での接種が開始されても、1年以内は私自身と家族の者のワクチン接種は控えるつもりにしています。まあ、その分、行動をかなり制限せざるを得ないでしょうが、感染防御に努力し、何とか乗り切りたいと思います。

これから厳しい寒さを迎えますが、冬は空気が乾燥し、肌荒れを起こしやすい季節です。とくに女性にとってはスキンケアに神経と時間とお金を使う季節です。肌(皮膚)は、体内の水分やたんぱく質が出ていくことを防ぎ、外から有害な物質が体内に侵入することを防いでいます。乾燥し荒れた皮膚ではウイルスなど有害な物質の侵入により炎症を起こすこともあります。「スキンケア」とは清潔にして保湿すること、そして炎症があれば炎症を抑えることです。清潔が第一ですが、洗浄力の強すぎる洗剤や、高い温度のお湯で洗うと、皮膚に必要な皮脂を失ってしまいます。適度な洗浄力の石鹸を泡立て使用してぬるいお湯で洗い流し、皮膚が乾燥する前に保湿剤にて保湿することが肝要です。女性ホルモンの分泌がが低下すると、皮膚のコラーゲン量が減り、お肌の張りと潤いに衰えを感じるようになります。

これはデリケートゾーンも例外ではなく、女性ホルモンの低下に伴い粘膜の委縮がすすみ、掻痒感や痛み、炎症による帯下の増加といったトラブルを招きます。単なるカブレであれば、副腎皮質ステロイドの外用剤を塗布することで症状は軽減しますが、内からの予防・治療と云った観点から見ますと、女性ホルモンの補充療法は有効な手段です。しかし、女性ホルモンの使用が禁止されている方はどうしたらよいのでしょう?あるいは、女性ホルモンが十分に分泌されているが、デリケートゾーンのトラブルに悩んでおられる方はどうしたらよいのでしょうか?放置すれば生活の質(QOL)の低下にもつながります。当クリニックでは、デリケートゾーンの様々なトラブルに悩んでおられる方に、『ANOWA 41』ジェルをお勧めしています。スタッフの評判も上々です。医療機関限定の商品ですが、保険適応外となっております。当院では、常時置いていますので、ご希望の方はスタッフにお声がけください。

2020年10月29日木曜日

【第44回】さて、米国大統領選挙の結末は?

 急速に秋が深まってきた感がありますが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか?今年はことのほか台風の発生が少なく、関西への直撃のない年で、その影響かどうかわかりませんが、今年の冬は厳寒で降雪が予測されています。インフルエンザと新型コロナウイルス感染の爆発的流行が起こらないように、各自気を付けたいですね。 

四年に一度の米大統領選挙を間近に控え、メディア報道もヒートアップしています。米国民だけでなく、世界が固唾を呑んで見守るビッグイベントだけの事はあります。その選挙の結果は世界情勢に大きく影響することから、次期大統領にトランプ氏が再選されるか、バイデン氏が新大統領に選ばれるか、日本にとっても決して他人事ではありません。ましてわが国を直撃している諸問題、すなわち新型コロナ禍と経済対策、さらに中国による尖閣諸島への圧力等、対策を間違えれば将来に禍根を残す喫緊の課題を抱えています。まさしく「今そこにある危機」が迫っている状況においても、一部メディアと一部の政治家は、例の日本学術会議をめぐる騒動を、第二の「モリカケ桜」問題に仕立て上げたくて躍起になっています。 これにより政治的空白が生じるのは必至で、割を食うのはわれわれ国民であることを覚悟せざるを得ません。

11月14日は「世界糖尿病デー」です。2014年現在、世界の糖尿病有病者数は3億8670万人であり、成人の12人に1人が糖尿病と推定されています。糖尿病の大きな問題は、全世界で2人に1人が糖尿病を適正に診断されず、病気が放置されていることです。その結果、7秒に1人が糖尿病で命を落としていると言われています。糖尿病はいまや誰もがかかりうる「国民病」です。糖尿病は症状に乏しい病気です。このため、糖尿病の早期発見には定期的な健診受診が非常に重要です。症状がなくても健診を毎年受け、糖尿病を早期発見することが重要です。  糖尿病は早期治療が重要な病気です。食事療法やサプリメントをのんで糖尿病を治そうとすることは、間違いではないのですが、栄養士などの専門家からのアドバイスが必要な場合があります。誤った節制や効果に疑問のあるサプリメントの摂取は、かえって糖尿病の悪化を招くことがあります。近年、糖尿病の治療薬がずいぶん進歩し、副作用なく治療できる場合が多くなってきました。良好な血糖コントロールは糖尿病合併症を予防します。糖尿病を長く患っていると腎臓障害などの合併症が発病することがあります。透析患者さんの約45%が糖尿病による腎障害が原因で腎不全になったとされています。また、糖尿病網膜症を来たし、失明にいたるケースもあります。とにかく、「早期発見・早期治療」が重要です。

最後に、米国大統領選挙は、その結果をめぐって揉めに揉めるだろうと思います。バイデン氏が新大統領になれば、日本にとって厳しい状況が待ち受けることは確実であると言えます。

2020年9月22日火曜日

【第43回】 『菅新政権誕生、行政は?』

 朝晩めっきり涼しくなりましたね。シルバーウイークの4日間、GoToトラベルキャンペーンの効果か、全国の主要観光地のみならずキャンプ場や遊園地に大勢の人が足を運びました。奈良公園周辺も久しぶりに観光客が押し寄せ、鹿さんもびっくりの混み様でした。

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しかし、以前よく利用していたカフェが閉店しており、コロナ禍の影響を感ぜずにはおれませんでした。8月の自殺者が急増したとの報告もあり、経済対策はもう待ったなしの所に迫っています。そんな中、菅新政権が誕生し、今後の日本のかじ取りをすることになりました。コロナ対策と経済浮揚を最大の政策課題に挙げていますが、行政改革にも全力で取り組む決意を示しています。日本は縦割り社会で、とくに役所関係はその最たるもの、今のスピードを要する時代に合致しません。過去の政権も、幾度となく行政改革に取り組む姿勢を示しましたが、そのほとんどが道半ばで終わっています。その理由は、中央官庁といわゆる族議員の抵抗があまりにも激しいからと云われています。これは省庁間の縄張り争いのみならず、天下り先や族議員の関係先の既得権益を守ることが彼らの使命だからです。行政改革には、公務員制度改革と規制改革にも同時に手を突っ込む必要性があります。今回、河野太郎氏が行革担当相に着任しましたが、財務省を筆頭とする官僚や党内の族議員による抵抗はすさまじいと想像します。しかし、菅総理の長きにわたる官房長官時代の経験や情報力と、河野氏の発信力と突破力に期待したいと思います。コロナ、経済以外にも、外交・防衛・拉致問題と、わが国には様々な課題が山積しています。菅新政権には、まさしく「国民のための政治」をしていただきたく、強く願う次第です。

さて、今回は動脈硬化症についてお話したいと思います。この数年、比較的身近な人が脳梗塞や心筋梗塞といった動脈硬化が原因とされる疾患にかかりました。それぞれ50歳代、60歳代で普段から元気に仕事をしていた方です。両名とも喫煙歴はなく、お酒もたしなむ程度でした。女性では内因性の女性ホルモンであるエストロゲンが動脈硬化に対して保護的に働くため、閉経前の動脈硬化は非常に少なく、50歳以降になると、急速に女性の動脈硬化が進みます。70歳代ではほとんど男女変わらなくなるのは、閉経頃からのいわゆる悪玉とされるLDL-コレストロール血症の増加、肥満を基盤としたメタボリックシンドロームの増加が大きく関与すると考えられています。診断は、まず血液検査で、その際には血糖検査も必要です。その次には、頸動脈エコーやMRI、PET検査等の画像診断と、脈波伝達速度や血管内皮機能検査等の血管機能検査が必要となります。閉経期女性の脂質異常症の治療では、食事療法が基本です。また、運動習慣を日々の生活に取り入れることが望ましいです。3か月以上たっても効果が認められない場合は薬物療法を考慮します。高齢者では、厳しい食事制限や運動療法はかえって余病をもたらすことがあり、慎重に行う必要があります。特定健診には脂質や血糖検査および心電図検査が含まれており、当院でも行っていますが、要予約でお願いします。最後に、皆様!コロナには油断は禁物です!

2020年8月18日火曜日

【第42回 】 あー夏休み

 連日最高気温35度以上と厳しい暑さが続いていますが、皆さんにおかれては如何お過ごしでしょうか?今年はとくにコロナの件もあり、いろいろと制約の多い生活を強いられて、これまで経験した事の無い夏ですね。夏の風物詩ともいえる花火大会や盆踊りも中止になった所も多くあり、果ては京都五山の送り火も縮小されました。当クリニックは13日から18日まで夏季休暇を頂きましたが、私自身ほぼ巣ごもり状態で、外出と云ったら、生駒近鉄百貨店界隈を家内とブラブラするぐらいでした。見かける子供たちもせっかくの夏休みだというのに、何か可哀想な思いがします。

カラオケを歌う人のイラスト(スーツの女性/今日はたくさん歌うぞ ...

先日、あなたが夏に聴きたい曲ベスト20という記事を見かけました。1位「あー夏休み」(TUBE),2位「夏色」(ゆず)、3位「少年時代」(井上陽水)、4位「真夏の果実」(サザンオールスターズ)、5位「シーズン・イン・ザ・サン」(TUBE),6位「TUNAMI」(サザンオールスターズ)、7位「夏祭り」(whiteberry),8位「勝手にシンドバッド」(サザンオールスターズ)、9位「夏が来る」(大黒摩季)、10位「夏の思い出」(ケツメイシ)と上位10曲は皆さんも聴きなれた曲ですね。TUBEとサザンはさすがです。TOP3の年代別支持を見ますと、「あー夏休み」が30~40代、「夏色」が10~30代、「少年時代」は50~60代に支持者が多いという結果でした。皆さんの『夏の1曲』は何ですか、この中にあるでしょうか?しかし、今年は『あーあ、夏休み』と云ったところですかね。

今回は摂食障害についてお話します。摂食障害は神経性やせ症、神経性過食症、過食性障害に分類されます。ここでは神経性やせ症について述べます。やせるとストレスに対する感受性が鈍くなり、辛い現実を回避できるような心理になれる誤ったストレス対処反応であります。少食の制限型と、飢餓の反動で過食が出現して自分で嘔吐をさせたり、下剤・利尿剤乱用でやせているむちゃ食い/排出型があります。日本では1980年代から患者数が増加しており、約95%が女性で、女子高校生の有病率は0.17~0.56%で米国と同等です。近年、15歳未満や30歳以上の発症が増加しています。診断基準は、①-20%以上のやせ、②食行動の異常、③体重や体型への歪んだ認識、④無月経、⑤30歳以下の発症、⑥器質的疾患の除外であります。婦人科へは、無月経を主訴として親御さんと一緒に来院されるケースが多いですね。精神的な異常を来している場合、重症になると死に至るケースもあるので、精神科医による治療や入院治療が必要になります。無月経に関しては2ヶ月以上放置しないことが肝要です。体重減少による長期の無月経は、治療に困難を極めることが多々ありますので、早期の受診をお勧めします。

夏になると食欲低下により、体重が減る方が多いと思いますが、私は暑さに強い体質で食欲旺盛、この夏もまた太りました。明日から頑張って減量する予定にしておりますが、さてどうなることやら。あなたは夏やせ派それとも夏太り派?

2020年7月26日日曜日

【第41回】 復活の日―Ⅴirus

 テレビでは朝から深夜まで、新型コロナウイルス感染症に関する番組や報道を見聞きしない日はありません。6月中旬以降、新規感染者数が再び徐々に増え、今月の半ばからは大都市部のみならず、埼玉、神奈川、千葉、愛知、兵庫、福岡などの地方都市においても、再び増加の一途をたどっており、新型コロナウイルス感染の第2波襲来と云っても過言ではない状況になってきました。一方、有効な治療薬やワクチンの開発は、各国が競って研究していますが、いまだ製品化されていません。しかし、現時点では米国および英国が一歩先んじているようですが、日本においても武田薬品、塩野義製薬そして大阪大学のベンチャー企業であるアンジェスがワクチン開発にしのぎを削っており、一部臨床試験も始まりました。ロシアおよび中国はそれらの情報・技術をねらってハッキングを繰り返していますが、相変わらずだなと呆れるばかりです。いずれにせよ、一刻も早いワクチンの完成・製品化が待たれます。有効なワクチンなくして、コロナ禍を克服することは不可能と考えます。

科学者のイラスト(男性)

先日、ケーブルテレビで「復活の日」と云う1980年封切りの角川映画をやっていました。

SF作家の小松左京が、1964年に発表した小説をもとに映画化した作品です。主演は若かりし頃の草刈正雄、イギリス陸軍細菌戦研究所から流失した猛毒のウイルスが瞬く間に全世界に拡がり、当時南極大陸に駐留していた各国の隊員を除いて、人類はほぼ全滅するのですが、その後生き残った男女の隊員が協力して、新しい人類社会を築いていくという、何ともタイムリーな内容の映画でした。有効な治療薬とワクチンが完成するまで、感染予防に全力を注いでください。

今回は過多月経についてお話します。過多月経には主に4つの原因、①子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症などの骨盤内病変、②血液凝固障害、③内科疾患、④器質性疾患のない過多月経、に大別されます。過多月経は出血量が140mL以上の出血と定義され、産婦人科で治療する場合は主に①と④です。月経過多が繰り返されると、徐々に貧血状態が進み、めまい、立ち眩み、動悸、易疲労感と云った自覚症状が現れます。そもそも貧血とは血液中のヘモグロビン(Hb)濃度が減少している状態と定義され、成人女子では12g/dL未満と定められています。月経を有する女性ではおよそ1割が鉄欠乏性貧血とされています。さて、過多月経に対する治療ですが、大きく分けて、手術療法と薬物療法があります。前者は主に筋腫などの器質性疾患が原因となっているケースで、中には子宮体癌や子宮内膜増殖症などの悪性疾患が過多月経の原因となることもあり、早期の検査・治療が必要です。一方、薬物療法には月経時に止血剤を服用したり、低用量あるいは超低用量ピルによる周期的投与、近年では子宮内黄体ホルモン放出システムであるLNG-IUS:ミレーナの使用も有効であります。さらに、強制的に閉経状態にする偽閉経療法も有効ですが、副作用の観点から6カ月以上連続する使用はできません。上記の治療はすべて保険診療の適応となっています。

2020年6月21日日曜日

【第40回】 当クリニックの新型コロナウイルスなどの感染予防対策について

 短い春が終わり、一気に気温が上がり梅雨が到来しました。あのとんでもなく暑い夏がもう目の前に迫っています。

今年に入り、全世界を恐怖と不安で覆いつくした新型コロナ感染症は、今でも北米とブラジルで猛威を振るっています。

一方、わが国では、政府の自粛要請に対して、日本人の生真面目さが功を奏したのか、5月に入り新規感染者数が劇的に減少したかに見えましたが、自粛要請解除に伴い、大都市圏では再び増加してきました。7月に入ってどのように推移していくのか注視する必要があります。まだまだ気を緩めることなく、しっかりと感染対策を施していくことが大切です。当クリニックでは、職員のマスク着用を以前から義務付けておりましたが、3月以降は職員のみならず来院された方にも、手指のアルコール消毒を励行させてもらっています。また、待合室のソファーや家具も毎日アルコールで拭いています。さらに、受付カウンターにも飛沫感染予防としまして、防護シールドを張らせていただきました。院内の空気清浄に関しては、以前から天井に強力な空気清浄器を設置しており、床にはイオン発生装置付き清浄器を置いていましたが、この度、カウンター横の問診記載テーブル上に、超強力なイオンクラスター除菌脱臭装置を設置しました。これにより様々なウイルス、一般細菌、真菌類(カビ菌)さらにVOC(揮発性有機化合物)や悪臭成分を分解・除去し、安全な室内環境の維持に努めています。もちろん、この装置は人体には無害ですので、皆様ご安心ください。ウイルスと戦う人のイラスト(白衣の男性)

 

さて今回は、最近、世界的に病気として認識されてきたが、原因がはっきりしないのに痛みやかゆみを感じる「外陰痛症」についての記事を紹介します。カンジダ膣炎、細菌性膣炎、性感染症などを治療しても症状が消えない難治性疾患で、日常的な膣の違和感や痛みと、性交時に痛みがあるのが特徴です。はっきりした原因は分かっていませんが、知覚過敏と、皮下にアレルギーを起こす細胞が集まって起こるアレルギーとの合併症と考えられています。膣粘膜の弱い人に多いこともあり、基本的なケアとしては  ●陰部の洗浄は1日1~2回まで。石鹸やシャワー付きトイレは使わず、ぬるま湯でやさしく洗うこと ●生理用品は綿に近い素材を選び、長時間使用を避けること ●下着はゆったりとした白い木綿を着用 ●洗濯はすすぎを十分行い、生地に残った洗剤の化学物質による刺激を防ぐなどです。食生活では、ピーナッツ、チョコレート、さつまいも、すっぱい果物などが刺激になりやすいので飲食を避けます。こうしたことを実践しても治らない場合は知覚過敏の治療薬などを処方します。(女性医療クリニックLUNAグループ理事長 関口由紀)

私どもはこれからも、院内の感染症予防対策に全力を注いでいくつもりですが、皆様におかれては、お気付きの点やご希望があれば、遠慮せずにおっしゃってください。

2020年5月17日日曜日

【第39回】 新型コロナ感染収束後の世界は...

 皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?ほとんどの方が自宅および近辺での巣ごもり状態で、ストレスを溜めながら自粛されていたことと思います。しかし、辛抱の甲斐もあって、新型コロナウイルスの新規感染者数が漸減しており、大都市圏でも1日当たり10人を下回るようになってきました。そこで、東京、大阪、北海道など8都道府県を除き、緊急事態宣言が解除されましたが、果たして第2波、3波の感染拡大が起こらないか危惧します。まあ経済の事を考慮すると、いずれは宣言の解除や制限の緩和が致し方ないのも事実です。現代社会において、経済活動を無視して人は生きてゆくことが出来ません。日本では、失業率が1%上がると自殺者が約2千人増えるといわれています。感染抑制と経済活動緩和のさじ加減をどう進めていくか、為政者の腕の見せ所ですが、その点吉村大阪府知事が示した大阪モデルは注目すべきかと思います。一方、治療薬として、アビガンやレムデシビル等の従来からある抗ウイルス剤などが用いられて、一定の効果が認められていますが、感染の収束にはワクチンの早期の開発が待たれます。

新型コロナ感染収束後に待ち受けているのは、個人生活や社会活動の大きな変革のみならず、さらには世界の国家間の仕組みが劇的に変わる可能性が高いということです。個人や社会生活においては、働き方や衛生に対する意識改革がすでに始まっていますし、すでに教育現場の9月始業が議論の的になっています。さらに、住まいのあり方、食事、スポーツ、娯楽、趣味すなわち衣食住全般にわたって日本人の意識が変わる、というより変わらざるを得なくなると思います。グローバルには米中の対決がさらに激しいものになってくるのは必定です。日本としては、自由民主主義を標榜する陣営にとどまり、その中において国民の安全と経済の安定を図っていくしか、国家として生き抜く道はないと考えます。さて、皆さんはどう考えておられるでしょうか。

 

新型コロナ感染症の影響は大人のみならず、子供たちや若者までも巻き込んで、日本全体に閉塞感が漂っています。すなわち、ストレスが社会全体にはびこり、この状態が長引くと、人々の精神を蝕んで、精神状態に異常を来してくる人が増えてくると考えます。睡眠障害に悩んだり、自律神経に異常を来したり、うつ状態に陥ったり、うつ病に罹患する方が実際増加しているとのことです。うつ病が男性より女性に多いことはよく知られています。一生の間にうつ病にかかる日本人は6%程度ですが、女性の有病率は男性の2倍程度です。その理由として、女性ホルモンであるエストロゲンの影響が考えられています。時期として月経前、出産後、閉経期の3つの時期の発症が少なくないといわれています。不眠や脱力感、無気力感はうつ病の初期によく見られる症状です。とくに妊娠中や産後うつ病は重篤化するケースが多いので、早めに専門医を受診することをお勧めします。

今回のコロナウイルスとの戦いはまだまだ先の見えない、長い戦いになると思われます。皆様!油断することなく、この戦いを生き抜こうではないですか。

2020年4月12日日曜日

【第38回】 想像を絶する展開に…

 厳しい寒さを乗り越え、見事な花を咲かせた桜木も、今年はなぜか晴れ晴れとした気分で、愛でる気にはなれませんでした。皆様におかれては元気にお過ごしでしょうか。身体は大丈夫でも、精神的にまいってる方が多いのではないかと拝察します。その元凶は、もちろん新型コロナウイルス感染が日本全体に蔓延し、われわれを恐怖のどん底に落とし込んでるからにほかありません。先日、政府から緊急事態宣言が発せられましたが、やや遅きに失した感は否めません。経済的なことを考慮してのことだとは思いますが、為政者ならやはり国民の生命を第一に考えての判断があっても良かったのではないかと。昔から「命あっての物種」と云うじゃないですか。

しかし、今回の新型コロナウイルスがもたらしている被害は、日本人が今まで経験した厄災の中でも、目に見えない敵を相手にしているだけに、先が見えない恐怖にかられます。台風、地震は日本人を苦しめてきた自然災害ですが、これまでは何とか苦境を乗り越え、その経験を糧にして、防災対策を講じてきました。しかし、今回ばかりは日本人が経験したことのない厄災です。こんな時こそリーダーの資質が問われるのではないかと思います。リーダーの鶴の一声で物事が進められる国家体制でない以上、補佐する政治家や官僚の役割は重要性を増すと考えます。さらに、今回の様な非常事態においては、思い切った施策をスピード感をもって実行することが求められますが、今の法体系では限界があるように思われます。これを機に、医療体制及び法体系の見直しをすることが喫緊の課題と考えます。

 

ご存知の方もおられるとは思いますが、4月1日新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する日本生殖医学会からの声明が出されました。要約しますと、

  1. COVID-19が妊婦、特に妊娠初期の胎児に及ぼす影響は明らかでない。
  2. 妊婦におけるCOVID-19の感染リスクが高いとは言えない。
  3. 一方、妊婦においてCOVID-19感染の重症化の可能性が指摘されている。
  4. 感染時に使用される治療薬として妊婦に禁忌の薬剤による治療が施行されていることから、妊娠成立後の対応に苦慮することが予想される。
  5. 受診や医療行為に関連した感染の新たな発生も危惧される。

以上の事から、国内のCOVID-19感染の急速な拡大の危険性がなくなるまで、あるいは妊娠時に使用できる予防薬や治療薬が開発されるまでを目安として、不妊治療の延期を選択することを、医師と患者さんおよびご家族の間で検討する必要性があります。

当クリニックに通院されている受診者の中には、多くの一般不妊症治療患者さんがおられます。とくに、高齢の不妊患者さんにとっては、時間との闘いと云う深刻な問題を含んでいます。いつになったら終息するのか、今のところ全く先の見えない現実に、不安を募らせておられることと存じます。皆様、遠慮することなく、私どもに相談なさってください。微力ながら全力でサポートさせていただきます。頑張りましょう!