朝晩めっきり涼しくなりましたね。シルバーウイークの4日間、GoToトラベルキャンペーンの効果か、全国の主要観光地のみならずキャンプ場や遊園地に大勢の人が足を運びました。奈良公園周辺も久しぶりに観光客が押し寄せ、鹿さんもびっくりの混み様でした。

しかし、以前よく利用していたカフェが閉店しており、コロナ禍の影響を感ぜずにはおれませんでした。8月の自殺者が急増したとの報告もあり、経済対策はもう待ったなしの所に迫っています。そんな中、菅新政権が誕生し、今後の日本のかじ取りをすることになりました。コロナ対策と経済浮揚を最大の政策課題に挙げていますが、行政改革にも全力で取り組む決意を示しています。日本は縦割り社会で、とくに役所関係はその最たるもの、今のスピードを要する時代に合致しません。過去の政権も、幾度となく行政改革に取り組む姿勢を示しましたが、そのほとんどが道半ばで終わっています。その理由は、中央官庁といわゆる族議員の抵抗があまりにも激しいからと云われています。これは省庁間の縄張り争いのみならず、天下り先や族議員の関係先の既得権益を守ることが彼らの使命だからです。行政改革には、公務員制度改革と規制改革にも同時に手を突っ込む必要性があります。今回、河野太郎氏が行革担当相に着任しましたが、財務省を筆頭とする官僚や党内の族議員による抵抗はすさまじいと想像します。しかし、菅総理の長きにわたる官房長官時代の経験や情報力と、河野氏の発信力と突破力に期待したいと思います。コロナ、経済以外にも、外交・防衛・拉致問題と、わが国には様々な課題が山積しています。菅新政権には、まさしく「国民のための政治」をしていただきたく、強く願う次第です。
さて、今回は動脈硬化症についてお話したいと思います。この数年、比較的身近な人が脳梗塞や心筋梗塞といった動脈硬化が原因とされる疾患にかかりました。それぞれ50歳代、60歳代で普段から元気に仕事をしていた方です。両名とも喫煙歴はなく、お酒もたしなむ程度でした。女性では内因性の女性ホルモンであるエストロゲンが動脈硬化に対して保護的に働くため、閉経前の動脈硬化は非常に少なく、50歳以降になると、急速に女性の動脈硬化が進みます。70歳代ではほとんど男女変わらなくなるのは、閉経頃からのいわゆる悪玉とされるLDL-コレストロール血症の増加、肥満を基盤としたメタボリックシンドロームの増加が大きく関与すると考えられています。診断は、まず血液検査で、その際には血糖検査も必要です。その次には、頸動脈エコーやMRI、PET検査等の画像診断と、脈波伝達速度や血管内皮機能検査等の血管機能検査が必要となります。閉経期女性の脂質異常症の治療では、食事療法が基本です。また、運動習慣を日々の生活に取り入れることが望ましいです。3か月以上たっても効果が認められない場合は薬物療法を考慮します。高齢者では、厳しい食事制限や運動療法はかえって余病をもたらすことがあり、慎重に行う必要があります。特定健診には脂質や血糖検査および心電図検査が含まれており、当院でも行っていますが、要予約でお願いします。最後に、皆様!コロナには油断は禁物です!