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2021年9月26日日曜日

【第56回】たかが肩こり、されど肩こり

 朝晩涼しくなりました。これからの2ヶ月間、関西では最も過ごしやすい季節ですね。新型コロナ感染症も今のところピークアウトしたようで、新規感染者数がかなり減少してきました。緊急事態宣言の解除も視野に入っており、飲食、観光、各種イベントなど、人の流れが活発になるに従い経済が活性化されることが期待されます。一方、再び感染者数が増加するのではないかということが危惧されますが、ワクチン接種の普及が進んでおり、今までの増加パターンをたどることは無いと考えます。これからは、ゼロ・コロナからウイズ・コロナへと、新型コロナウイルスとの付き合い方を大きく変換するフェーズに入ったと言えます。現在、自民党総裁選が佳境に入っており、9月29日が投票日ということで、新総裁すなわち事実上の次期首相が決まります。河野、岸田、高市、野田の4氏が立候補し、連日の討論会などで経済、外交、国防、福祉、エネルギー政策等について論戦を張ってますが、新型コロナ感染症に対するこれからの取り組みについては、各氏ともやや歯切れの悪い発言に終始しているように思えます。いずれにせよ、自民党員と自民党代議士の間で決まる総裁なので、私などは蚊帳の外から見守るほかないです。とは言うものの憲政史上初の女性総理大臣の誕生なるか、高市氏には奈良県選出ということもあり期待しています。


さて、本日産業医の研修会に行ってきました。お題は「首・肩こりと慢性疼痛対策について」でした。まず、肩こりって何?整形外科学会の見解は「頸より肩甲部にかけての筋緊張感(こり感)、重圧感、および鈍痛などの総称」となっていて、病気ではないとのことです。肩こりの原因として、①姿勢不良(猫背、長時間同じ姿勢、首を下げて下を向くような姿勢、枕が合わない、デスクワーク)②ストレス、うつ病③目の疲れ④歯の病気⑤内臓疾患⑥更年期、ホルモンバランスの変化⑥冷え症⑦運動不足⑧肩や首の関節の異常等が挙げられます。そして、すぐに受診してほしい場合として、首や肩の骨・筋肉に原因があるケース、首や肩とは別の所に原因があるケース、内臓の病気や高血圧、眼精疲労、その他(更年期障害、顎の関節不調、極度の心理的ストレス)が挙げられます。具体的には、手がしびれる、力が入らない、手の筋肉がやせてきた、息苦しい、姿勢や動作と関係ない痛みが続く、安静にしても痛みがひどい、お風呂で温めると悪化する、運動すると悪化する場合です。さらに危険な肩こりとは、運動した時に肩が痛む…狭心症の可能性があります。手のしびれや麻痺を伴う…首や肩の神経・血管が圧迫されているときの症状です。首や肩を動かしていないのに痛む…骨の異常や内臓の病気かもしれません。徐々に症状が酷くなる…進行性の病気が考えられます。例えば、がんなどです。対策として、温める、マッサージ、ストレッチやヨガ、マインドフルネス(瞑想)がお勧めです。とにかく、肩こりは動いて解消しましょう。