マイブログ リスト

2020年7月26日日曜日

【第41回】 復活の日―Ⅴirus

 テレビでは朝から深夜まで、新型コロナウイルス感染症に関する番組や報道を見聞きしない日はありません。6月中旬以降、新規感染者数が再び徐々に増え、今月の半ばからは大都市部のみならず、埼玉、神奈川、千葉、愛知、兵庫、福岡などの地方都市においても、再び増加の一途をたどっており、新型コロナウイルス感染の第2波襲来と云っても過言ではない状況になってきました。一方、有効な治療薬やワクチンの開発は、各国が競って研究していますが、いまだ製品化されていません。しかし、現時点では米国および英国が一歩先んじているようですが、日本においても武田薬品、塩野義製薬そして大阪大学のベンチャー企業であるアンジェスがワクチン開発にしのぎを削っており、一部臨床試験も始まりました。ロシアおよび中国はそれらの情報・技術をねらってハッキングを繰り返していますが、相変わらずだなと呆れるばかりです。いずれにせよ、一刻も早いワクチンの完成・製品化が待たれます。有効なワクチンなくして、コロナ禍を克服することは不可能と考えます。

科学者のイラスト(男性)

先日、ケーブルテレビで「復活の日」と云う1980年封切りの角川映画をやっていました。

SF作家の小松左京が、1964年に発表した小説をもとに映画化した作品です。主演は若かりし頃の草刈正雄、イギリス陸軍細菌戦研究所から流失した猛毒のウイルスが瞬く間に全世界に拡がり、当時南極大陸に駐留していた各国の隊員を除いて、人類はほぼ全滅するのですが、その後生き残った男女の隊員が協力して、新しい人類社会を築いていくという、何ともタイムリーな内容の映画でした。有効な治療薬とワクチンが完成するまで、感染予防に全力を注いでください。

今回は過多月経についてお話します。過多月経には主に4つの原因、①子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症などの骨盤内病変、②血液凝固障害、③内科疾患、④器質性疾患のない過多月経、に大別されます。過多月経は出血量が140mL以上の出血と定義され、産婦人科で治療する場合は主に①と④です。月経過多が繰り返されると、徐々に貧血状態が進み、めまい、立ち眩み、動悸、易疲労感と云った自覚症状が現れます。そもそも貧血とは血液中のヘモグロビン(Hb)濃度が減少している状態と定義され、成人女子では12g/dL未満と定められています。月経を有する女性ではおよそ1割が鉄欠乏性貧血とされています。さて、過多月経に対する治療ですが、大きく分けて、手術療法と薬物療法があります。前者は主に筋腫などの器質性疾患が原因となっているケースで、中には子宮体癌や子宮内膜増殖症などの悪性疾患が過多月経の原因となることもあり、早期の検査・治療が必要です。一方、薬物療法には月経時に止血剤を服用したり、低用量あるいは超低用量ピルによる周期的投与、近年では子宮内黄体ホルモン放出システムであるLNG-IUS:ミレーナの使用も有効であります。さらに、強制的に閉経状態にする偽閉経療法も有効ですが、副作用の観点から6カ月以上連続する使用はできません。上記の治療はすべて保険診療の適応となっています。